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一つの山を乗り越えて

弁護士の業界では,
同業者間の中で配布される会派の会報誌に,
10年ごとに節目として,
自分の弁護士人生を振り返る記事を書きます(会派に所属している人)。

尊敬する先生の記事は,物の視点を学ぶことができて勉強になること多いですし,
友人らの記事も改めて読むと面白いものです。

私も,いつの間にか,10年経ったので,このたび,書かせていただきました。
一つの節目に,自分自身を振り返る機会が持てるというのはありがたいことだと思います。

何度も書き直す作業をしましたが,
これが改めて自分を見つめ直す機会にもなりました。
結構,読み返すと大仰なことを書いていますが,今の心持ちとしては,偽らぬところです。
せっかくなので,こちらにも載せようと思います。

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おかげさまで無事,弁護士10年目を迎えることができました。

やはり,私にとっては,この10年間は子育てとの両立を抜きには語れません。

弁護士3年目に,長女が生まれ,産後2ヶ月で復帰。
長女を妊娠した直後,
父と祖母が相次ぎ脳梗塞で倒れる等,家庭の事情により,
母を頼りに仕事を続けようと思っていた当初の甘い目論見はあえなく頓挫。
その後,二女,三女にも恵まれ,同業の夫と2人,
試行錯誤しながら必死に仕事と子育ての両立をこなしてきました。
今では,娘達も8歳,6歳,4歳となり,相応の経験も経て,ようやく怒濤の状態が落ち着き,自分のペースができてきたというところです。

母親になって,仕事を続けることは,私の昔からの夢でしたが,
正直なところ,初めの頃は仕事に専念できないことに焦って空回りをしたり,
仕事量を考えずに引き受け過ぎて無理を重ね体調を崩してしまったりと,
随分遠回りをしたと思います。
家族のために仕事を辞めようかと悩んだことすらありました。

10年という節目を迎え,改めて振り返ると,
稚拙・未熟だった自分は,やはり子どもを持ったことによって,
社会や次世代の在り方に関心を持つようになり,
また,子どもを通じて多種多様な生き方・考え方を持つ人達と接する機会に恵まれ,
悲喜こもごも深い感情を体験することができました。

そして,子育てによる時間の制約を受けながら
弁護士という社会的責任ある仕事を続けるという問題に直面して
自問自答を重ね,その方法を模索するという経験を重ねる中で,
弁護士という仕事を続けるという覚悟,
その仕事の重みと責任を一層感じるようになりました。
また,限られた時間で効率的に仕事をこなすワークライフバランスの重要性を
肌で感じることとなりました。
ワークライフバランスは私のライフテーマとなりそうです。

決して平坦な道ではありませんでしたが,広い視野を持ち,
弁護士としての基盤を広げることができたのではないかと思っています。

このように,自分としては,今,一つ山を乗り越え,
また,次の10年という新たな山の麓に立っている感覚を持っています。

次の山では,この10年で体得した視点を軸として,
仕事においても子育てにおいても社会の一隅を照らすという心持ちで,
これをより深く充実させつつ,
活動を広げていきながら登っていきたいと考えています。

最後に,
こうして今,私が充実した気持ちで10年目を無事迎えることができるのも,
三度の出産・育児の度に育児休暇や時短勤務等の多分なご配慮いただいている事務所の先生方,事務局の方をはじめ,
修習生時代も含め素晴らしい助言を頂いた先生方
(今でも頂いた数多くの助言は心の中に残り,時折,襟を正しております),
そして,応援と刺激をくれる同期を始めとする友人達,
そして,快く家事・子育てを分担してきてくれた夫,
夫の事務所の先生方,皆様の支えを頂いたからです。

ここに改めて深く感謝を申し上げます。
この記事を読んで頂いた皆様,今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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