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自分との闘い

長女が今年3月に6年間通っていた保育園を卒園し,

4月から小学校に入り,

我が家も次のターンに入りました。

保育園の6年間は,

長女の産後2か月で仕事に復帰し,

首も据わらない長女を生後3か月で,保育園に預けた私には,

初めてのことだらけで,

いろんな壁にぶつかり,学んだ期間でした。

振り返ると,この6年間で,結構,長くて高い階段を登ってきたな。と思います。

自分の人生では,一つの区切りでもあるので,

自分の中で再確認する意味でも,

時々,振り返りの記事を書いていこうと思います。

6年間を振り返り,一番苦しかったのは,

もちろん,時間や仕事のやりくりもそうですが,

自分の中にある価値観との闘いだったと思います。

私は,専業主婦の母の下で育ったので,

自分の中で母親像を作るときに,

それと,共働き家庭とは,まったく真逆であるにもかかわらず,

どうしても自分の育った家庭環境と比較してしまったのです。

子供に手をかけてないのではないか?

夫にここまで家事をさせるのは,妻としてどうか?

共働きといえども,やはり母親が早く帰らなきゃいけないのではないか?等々…

いわゆる夫を支え,子供をしっかり育てるというような

なにかしら漠然とした良妻賢母像を勝手に自分で心の中に作り上げ,

自分で自分を苦しめているような状況が続きました。

要は,私が,一番克服しなければならなかったのは,

自分の中にある,その生い立ち,家庭環境から植えつけられた価値観だったのです。

「守・破・離」 という言葉がありますが,

自分の中で,自分の生い立ち,家庭環境から持っている価値観を破り,

新しい考え方を取り入れ,

改めて,自分で古くからの考え方,新しい考え方を加味して,

自分のスタイルを作っていく。

まさに,それが自立であったり,するのだと思います。

そのことに気づいても,

なかなか克服できるものではありません。

ふとした拍子に,「母親として間違っているのではないか?」とか,

自分を責める考えが頭をもたげることも度々でした。

私にとって,ありがたかったのは,パートナーである夫が,まったくそういう価値観をもっていなかったこと。

「自分の好きなようにしたらいい。」という考えを一貫して示してくれました。

もし,仮に,「女は家庭を守るべきもの」という考えをもつ男性であったら,

今,仕事を続けていたか,自信がありません。

さて,そんなことを日々つらつらと考えていたら,

下記本で,梅田望夫さんの次の文章に出会い,我が意を得たりと思いました。

「日本社会を閉塞させる大きな原因たる『まったく同じもの』は,

本書を読んでくださった読書の皆さんの外部にあって批判するものではなく,

皆さんの内部に根強く存在している。そしてそれが強敵の強敵たるゆえんです。」

『まったく同じもの』については,次のとおり↓

「そこに存在するのは『時代の変化』への鈍感さ,

これまでの慣習や価値観を信じる『迷いのなさ』,

社会構造が大きく変化することへの想像力の欠如,

『未来は創造し得る』という希望の対極にある現実前提の安定志向,

昨日と今日と明日は同じだと決めつける知的怠惰と無気力と諦め,

若者に対する『出る杭は打つ』的な接し方……といったものだけ。

これらの組み合わせがじつに強固な行動倫理となって多くの人々に定着し,

現在の日本社会でまかり通る価値観を作り出している。

『まったく同じもの』とは,人々のこうした行動倫理や価値観のことです。」

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

著者:齋藤孝 梅田望夫

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

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自分をよく知ろう」カテゴリの記事

コメント

Cateさん、こんにちは!

うちの両親も共働きで、子供からするとあまり手をかけられてこなかったなぁ、という印象もあります。
まぁ、実際思い返してみるとそんなこともないんですけどね。

小学校の時は鍵っ子で、夜になるまでは自分と妹だけしかいない、なんてこともよくありました。というか、毎日でした。


でも、今になって思えば、不安ではあったものの、自由にさせてくれてたわけです。
それに、自分で言うなよって話ですが、ほったらかしにされながらも、割りとしっかり育っているのでは・・・なんて思いも、大きな声では言えませんが持っていたりもします。

子供は強いです。
逆に、Cateさんがご自身のやりたい事を抑えながら家にいるよりも、自分のしたいことを精一杯している方がカッコよく見えるんじゃないかなぁ、とも思います。


なんかいっぱい書いてしまいましたが、すごく心に響きました(つ_<。)

投稿: しのの | 2009年5月21日 (木) 15時12分

読んでいて、
 子供の頃のこと
 今の自分の生活
いろんなことを思い出し、考えました。

私はず~っと、
 男の人を台所に立たせるのも嫌だったし
何があっても
 朝、ゴミを捨ててもらうなんて事はしない!
という価値観で今の旦那さんと10年暮らしてきました。

ここ1年ほど、私の方が忙しく
旦那さんにずいぶんと家事を手伝ってもらっています。

お互いが家事をしたり、
いろんなことを分担するようになって
今まで以上に感謝する気持ちが出てきたように思います。

旦那さんの口からも「ありがとう」が増えました。
実際に私がやっていたことを体験してみて
そう感じてくれるんだと思います。

変化を受け入れることで生まれる
想像力というものがあると思います。

逆かな?
想像力が変化を生むのかな?

梅田望夫さんの本を読んでみようと思います。

自分の中に当たり前に存在する
 「価値観」
が見えるきっかけになればいいな♪

私も、心に響きました!!
あっ!しののさんより長い?!

投稿: リンジー | 2009年5月21日 (木) 17時40分

自分の中で勝手に概念化させてしまった世間、常識、一般という固定観念のなかで自分を置こうとするのがそもそもの悩みの種だったのかってCATEさんのブログを読んで感じました。

 そういうものが、自分のエネルギーに蓋をしていたんじゃないのかって思います。

 
 


投稿: にこちゃん | 2009年5月21日 (木) 21時18分

なるほどなーと頷きながら読んだわ。
私は母が専業主婦だし、自分もそうなるのが当たり前という価値観からまだ抜け出せてないような。

まだ子供も小さいし次の子も生まれるから、今は忙しくて自分を振り返る時間はないけれど、二人が小学校に通い始めて時間ができたときに、自分の価値観と人生について考え直そうと思ったよ。

でもウチの母は専業主婦なのに、家に全然いなかったなあ。。奴はいったい何してたんだろ?!
・・・遊んでたんだろうな。。

投稿: パーコ | 2009年5月22日 (金) 08時59分

「まったく同じもの」って凄い表現ですね!!
著者の凄さに感動ですhappy02
加えて、Cateがワークライフバランスにこだわる理由も納得、子育てを通じて自分を見つめ直し成長していく母の姿に敬服します。
絶対に仕事を続けて下さい。
夫のサポートを受けながら、3人の母で弁護士、これって紛れもなくCateだけのオリジナリティですから!!
応援してます!!!

投稿: ussi | 2009年5月22日 (金) 22時08分

こんばんわ。
読んでいて自分自身考えさせられる内容でした。
価値観って周囲の状況により自分が設定しているんですね。いろんな物事や出来事を自分というフィルターを通して考えているんだなと思いました。
その価値観も自分の周囲の環境や出会った人達、その時の行動によって変わるのだと・・・。
新しい出会い、新しい気づき、新しい感動とかによって変化するんだろうなと思いました。
旦那さんによってきっと、ケイトさんの価値観も化学変化のように変わったんだろうなと思います。
きっと頑張っているケイトさんをみて子供さんの価値観も日々変化しているんだと思います。
僕も今までに培われた自分だけの価値観にとらわれず、上向きになるよう価値観を変化したいと感じました。
梅田さんの本も読みたくなりました。

投稿: ウィル | 2009年5月23日 (土) 00時21分

大変興味深く読ませていただきました。
「価値観」って何を大切にするかということですよね。
母親像というものに正しい、間違っているということは厳密にはないのでしょうが、Cateさんのブログを読んで、「私は間違っていなかったのかな」と共感する母親はとても多いのではないかと思います。
今後もブログを楽しみにしています!

投稿: ユアン | 2009年5月23日 (土) 06時30分

ほんとにすばらしい旦那さんですね。

私も最近考えるときがあります。
「妻には仕事をして欲しい。でも、それは子供が小さいうちはどうなんだろうか?」と。

ママには妻の役割もある、仕事人としての役割もある・・・。他にもいろんな役割を持ってますもんね。バランスが難しいですね。でも信念がしっかりしてれば大丈夫なのかもしれませんね。

cateさんはきっとお子さん達にとって素敵なママであり、旦那さんにとって素敵な奥さんだと思いますよ。

投稿: いしぐろあきひさ | 2009年5月23日 (土) 09時42分

ケイトさんお久しぶりです(^^)

家事に子育て、そしてお仕事。どちらも大切でその両立に頑張っておられるケイトさん。
お会いした時は、すごくニコヤカでほんわり優しい印象を受けました。発する言葉も同じようにすごく癒されたのを覚えています。
でもその水面下では、色々と葛藤や悩みがあって、それを乗り越える強さも持っていらっしゃったんですね(^^)
ユアンさんがおっしゃってるように、
旦那さんお子さんにとって素敵なママだと思います♪

投稿: アリエル | 2009年5月25日 (月) 03時02分

皆様,たくさんのコメントありがとうございます。
非常に私的な記事だったので,
記事を載せるか迷ったのですが,
こんなにたくさんのコメントを寄せてくださり,
とても感激しています。

心からありがとうheart04

>しののさん

気持ちのこもったコメント,ありがとうございます。
しののさんのご両親は働いていらっしゃったんですね。
しののさんのような,賢く,自立した青年に育っていることをみると,共働きかどうかは,子育てにおいて大きな要因ではないということがわかり,勇気が出ます。

応援ありがとうございます。
私も自信を持って仕事を続けようと思いますhappy01rock

>リンジーさん

熱いコメントありがとう。とても嬉しかったですhappy01heart04
リンジーさんって,パートナーにとっても尽くしていらっしゃるんですね~!
なんか,素敵!
「感謝」大事ですよね。
感謝しあいながら,自分たちのスタイルを作っていけばいいんですよね。
改めて「感謝」の大事さに気づきました。
ありがとうございます。


>にこちゃん

すごい,洞察深いコメントありがとう。
ほんと,自分で自分の可能性を狭めているのは,
自分なのかもしれませんね。
もっともっと,自由に考えていいのかも,と考えさせられました。

>パーコ!

コメントありがとうheart04
昔からの友達のコメント,とても嬉しかったですheart02
私もほんと,自分の育った家庭の価値観にまだまで引っ張られているわぁ。
パーコママ,なんか面白い(笑)ウケた(笑)。

>ussi!

ありがとう。
オリジナリティかぁ。
なるほど。
気付かされました。パワフルなコメントありがとう。
嬉しかったですheart04

>ウィルさん

コメントありがとうございます!
「化学変化」という言葉に,なるほど~!
と思いました。
新しい出会いがあって,化学変化がどんどんいい方向に進むといいですね。

>ユアンさん

コメントありがとうございます。
まだまだ私も日々迷いながら模索中です。
何が正しいというものがないから,迷うけど,
だからこそ自分の好きなようにやっていける自由さがあるんですよね。
ユアンさんには,いつも新しい気付きをいただいています。
ありがとうございます。

>いしぐろさん

やさしいお言葉ありがとうございます。
ほんと,女性はいろんな生き方がある反面,
迷いやすいのかもしれません。
「信念」。改めて,自分の信念は何か問い続けてみたいと思います。

>アリエル!

優しい言葉をありがとう。
そう言ってもらえると,とても嬉しい。
パワーが出ます。
本当,ありがとうねwink

投稿: Cate | 2009年5月26日 (火) 10時31分

みなさんに全く遅れてしまいましたが、
一言応援コメント残させてください。

初体験の育児まっただ中の私に、
気づきがたくさんありました。

ありがとうございます!

投稿: kenden | 2009年5月27日 (水) 00時21分

kendenさん

応援コメントありがとうございます。
とても励まされました!

投稿: Cate | 2009年5月27日 (水) 05時29分

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